小児歯科治療
はじめに
当クリニックでは小児歯科専門医と、歯の発育の専門家でもある矯正歯科医が協力し、責任を持って幼児から10代までのお子様の歯の問題に取り組んでいます。児童心理を理解し、事故などによる歯の外傷、麻酔科での治療、障害をもつお子様への治療など、多種にわたった対応が可能です。
乳歯と永久歯の生える時期
日本では行政による1歳半・3歳児健診があります。その時期に何本の歯が生えているか、ご存知ですか?
歯科では正中より歯を数えていきます。乳歯はA からE まで上下左右合計20本、永久歯は1から8まで上下左右合計32本(8の親知らずは、もともと無い方もいらっしゃいます。)あります。
乳歯の生える時期 |
乳歯の抜ける時期 |
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上 |
下 |
上 |
下 |
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A 乳中切歯 | 6~10ヶ月 | 5~8ヶ月 | 7~8歳 | 6~7歳 |
B 乳側切歯 | 8~12ヶ月 | 7~10ヶ月 | 8~9歳 | 7~8歳 |
C 乳犬歯 | 16~20ヶ月 | 16~20ヶ月 | 11~12歳 | 9~11歳 |
D 第一乳臼歯 | 11~18ヶ月 | 11~18ヶ月 | 9~11歳 | 10~12歳 |
E 第二乳臼歯 | 20~30ヶ月 | 20~30ヶ月 | 9~12歳 | 11~13歳 |
永久歯の生える時期 |
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上 |
下 |
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1 中切歯 | 7~8歳 | 6~7歳 |
2 側切歯 | 8~9歳 | 7~8歳 |
3 犬歯 | 11~12歳 | 9~11歳 |
4 第一小臼歯 | 10~11歳 | 10~12歳 |
5 第二小臼歯 | 10~12歳 | 11~13歳 |
6 第一大臼歯(六歳臼歯) | 5.5~7歳 | 5.5~7歳 |
7 第二大臼歯 | 12~14歳 | 12~13歳 |
8 第三大臼歯(親知らず) | 17~30歳 | 17~30歳 |
参考文献 Logan WHG and Kronfeld R. Development of the human jaws and surrounding structures from birth to age of fifteen years. J Am Dent Assoc. 1993;20(3):379-427.
乳歯の生える順番
下のA →上のA →下のB →上のB →下のD →上のD →下のC →上のC →
下のE →上のE
永久歯の生える順番
下の6→上の6→下の1→上の1→下の2→上の2→下の3→上の4→下の4→
上の5→上の3→下の5→下の7→上の7→8
個人差がありますが、上下左右対称に生えなかったり、生える時期が1年以上遅れている時は、一度専門医に診察を受けられることをお勧め致します。
乳児期の配慮する点
初めて乳歯が生えることによって、咬みあう歯がまだ生えていないため、歯茎に当たり潰瘍ができたり、生える時期が早いことにより、授乳しにくくなります。また夜泣きのために、哺乳瓶で飲みながら就寝することにより、一度に多くの歯が虫歯になることもあります。痛みで食べ物を噛み砕くことが困難になることで、食事が摂りにくくなり、やがて身体の発達にも影響が出てくる可能性もあります。
1歳ごろからヨチヨチ歩きが始まり、1歳半をピークに、活発な男児に多く転倒し歯が折れたりする事故が見られます。見た目には何ら変化がなく、適切な処置をせず、そのまま放置することにより、ぶつかった歯の神経が死んでしまい、歯の色が変色したり、永久歯の歯の表面が完全にできなかったり、曲がってしまったり、あごを強打した場合は歪んだまま成長することもあります。
歯並びとその治療
ひどい虫歯や転倒などの事故など、何らかの事情で歯を失くした場合は、見た目の回復は勿論、食事がきちんとできるように、また将来生える永久歯のスペース確保のため、子供用の入れ歯で補います。また舌の癖や指しゃぶりなども歯並びや発音の発達に影響します。
本格的な矯正治療は骨格の成長、歯の生え変わり具合を考慮し、専門医が診療いたします。
定期検診のすすめ
今までは何か気になれば歯科医院に掛かるということが多かったように思います。早期発見・早期治療を行えば、皆様の貴重な時間、お金を節約することができます。何よりも辛い思いをするのは、大事なお子様です。初めての来院は、歯磨きのお稽古などの予防から始めては如何でしょうか?定期的に検診を受けられることをお勧め致します。